大学生はバイトをしないほうがいい理由

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人生を長いスパンで見てみると、大学時代の4年間は「若さ」と「時間」を両方兼ね備えた唯一の時期です。おそらく次に訪れる人生の長期休暇は、定年を迎えた60代の頃でしょう。

つまり、大学を卒業してしまうと、40年以上は時間に縛られる社会人としての生活を過ごさなくてはならないのです。

えげつないことですよ。40年以上縛られるって・・・。たとえば平日に遊びに行くことなんて、ほぼできなくなりますからね・・・。長期間の旅行、平日の混んでない時間帯のディズニーランド、オールナイト映画鑑賞、美術館巡り、遠方のライブ、海外旅行、図書館で読書に没頭・・・、大学時代の時間の使い方は無限大です。なんでもできるんです。大学時代は最強なのです。

時間って、誰にも平等ですからね。ビル・ゲイツとわたしたちでは持っている総資産は違いますが、持っている時間は全く同じです。

そんな時間を本当に自由に使えるのは大学生だけなのです。しかも体力のある若い時期に。今は気づかないかもしれませんが、社会人になると、大学時代の貴重さが痛いほどわかります。

大学時代の特権は圧倒的な自由時間にあるのです。そんな貴重な自由時間を、アルバイトのためにわざわざ放棄してしまうのはあまりにももったいない、というお話です。

これを読んだ大学生のあなた、今すぐ、バイトをやめましょうね。やめなくてもいいけど、せめてバイトの時間を減らしましょう。約束です。

それでは大学生がバイトをしないほうがいい理由を書いていきたいと思います。

「若さ」と「時間」の両方を持っているのは大学生だけだから

若くて自由な時間があるのは、大学生の時期だけです。定年を迎えた後は、お金と時間はたっぷり確保できますが、体力も気力も衰え、若い頃ほど無理はできなくなってしまいます。大学時代にバイトを極めてる場合じゃないんです。

大学時代は気力も体力もある
大学生はお金は無いけど、時間も体力も気力もあります。社会人になるとお金は増えますが、時間は激減、気力や体力も徐々に減っていきます。そして老人になると、お金と時間はあっても、肉体が付いていかないのです。

若くて時間もあるのは大学生のうちだけ、とはまさにこういうことなのです。そう考えると、大学生の今しかできないことがいっぱい見えてきませんか?

大学という環境がいかに恵まれているか再認識しよう

  • 好きな学問に打ち込める環境
  • 部活やサークル、ボランティアなどの課外活動
  • 同じ志を持った友人の存在
  • 若いという特権
  • 学生という小回りのきく身分

現役の大学生の方なら実感していると思いますが、大学には無限の可能性がありますよね。

若かったあの頃 何も怖くなかった
ただあなたのやさしさが 怖かった

『神田川』より引用

フォークグループかぐや姫の『神田川』でも歌われているとおりで、大学生に怖いものなんて何もないんです。まさに何でもできるのが大学生という身分なのです。

何を優先すべきかゆっくり考えてみればすぐわかることです。身を粉にしてバイトに時間を捧げるのはまさに愚の骨頂です。

数万円のために青春時代を売っていいのか?

バイトには確かにメリットもたくさんあるので、それなりに経験しておくことは問題ないのですが、バイトに夢中になるのはやめたほうがいいです。

「先月はシフトをいっぱい入れて10万円稼いだよ」というように誇らしげに自慢する友人がいましたが、そういうわけの分からない自慢はやめましょう。

大学生がひたいに汗してバイトをして稼ぐお金なんて、たかが知れているんです。

お金に苦労する大学生



大学時代の価値は、

  • 自由に使える時間の多さ
  • 18歳〜22歳くらいという若さ
  • ある程度の無理ができる大学生という身分

にあります。

大学生がバイトに費やして稼いだ10万円ほど無駄なものはありません。二度と来ない人生の青春時代をドブに捨てているのと同じです。

夏休み2ヶ月、冬休み2ヶ月という圧倒的な長期休暇

大学時代はとにかく自由時間が多いですが、とりわけ夏休みと春休みは長いですよね。多くの大学生では、だいたい夏休みと春休みが1ヶ月〜2ヶ月くらいあるはずです。

こんなにまとまった休暇は、社会人では取得することはできません。特殊な業種をのぞいて、連続して2ヶ月も休むことは不可能です。

読書、部活動、海外旅行、勉学、ボランティア、インターン、友人と遊ぶ、コンパ、スポーツ、サークル、合宿、芸術活動、飲み会、ライブ・・・

今しかできないことを目一杯、楽しんでおくべきです。

2ヶ月の休暇って、本当に大学生にしか許されていない特権中の特権です。こんなに強力な切り札が用意されているのに、なぜ、わざわざアルバイトという選択をするのでしょう。

夏休みにバイトのシフトをたくさん入れるのはやめよう

よく夏休みになると、たくさんバイトをしてお金を稼ごうとする大学生がいますが、単に目先のお小遣いを増やそうというくらいの考えなら絶対にやめたほうが良いです。

「人生で二度と訪れない大学時代の夏休みに、何故わざわざ労働するんですか?」


労働なんてこれから先の人生でいやというほどやらされるんです。もっと今しかできない有意義なことに時間を使ったほうが良いです。

しかし、そうは言ってもお金がないと、有意義に時間を使うことはできないですよね。

お金はどうやって調達する?

じゃあどうやってお金を調達するかというと、お金がないなら親からお金をもらえばいい、親からお金を借りればいいじゃないですか。

大学4年間のお金なんて出世払いで良い

勉強するお金も、遊ぶお金も、車の免許代も、サークルの交際費も、なにもかも親から借りれば良いんです。立派に就職してから全部返せばいいんです。

毎月10万円借りても4年間で500万円です。大金ではありますが、立派な社会人なら十分返せる金額です。

大学時代の貴重な時間を削ってまで、わずかなお小遣い稼ぎのためにアルバイトで消耗するのはあまりにももったいない

親にお金をもらうのは恥ずかしい?

でも、もう大学生だし、親からお金をもらってたら恥ずかしい・・・。その気持は痛いほどわかります。

わたしも大学時代あまりアルバイトをやらずに親からの仕送りに頼っていたので、気恥ずかしい思いもありました。なので、短期のバイトや半年くらいのバイトをやっていた時期もあります。

「バイトやってないの?クズだなお前は」なんていう大学時代の知り合いもいましたが、バイトを神格化しているほうがおかしいと思います。

だってバイトで稼げるお金なんてたかが知れていますから。そんなの親から借りて、就職してから返せば良いんです。

保護者の方に、金銭的な余裕があるならば、何の問題もないじゃないですか。

我が家は決して裕福な家庭ではありません。世帯年収は1000万円に届くはずもありませんでしたが、親はお金を出してくれました。今思えばありがたいことです。

感謝の気持ちを忘れず、親が許してくれるならお金を借りるべきです。

だって、バイト漬けの日々は悲しいですから。

例えば、バイトのせいでサークルのイベントに参加できなかったら悔しいでしょう。バイトのシフトが入ってるからと飲み会を断るのは悲しいでしょう?サークル活動だって飲み会だって、大学生にとってはどれもこれも貴重な体験です。

若いうちにしか楽しめないことっていっぱいあるんです。

大学時代は二度とない
二度と無い4年間の思い出をいっぱい作りたいじゃないですか。バイトに心血を注いで終わって良いんですか。絶対に後悔しますよ。

学費だって親に払ってもらっているでしょう?

学費をすべて自分で払っている人はいますか?割合としては相当少ないはずです。学費を親に出してもらって大学に通っているんですから、いまさら恥ずかしいもなにもあったもんじゃないでしょう。

親には甘えれば良いと思います。親に出してもらったお金で、素晴らしい4年間を過ごし、しっかり経験を積んで就職して、お金を返せば良いんです。

就職してからの労働は本当に辛いものです。逃げ出したくなるほど嫌なものです。でも、お金だけはしっかり支給されますから、それで親に恩返しをしたら良いじゃないですか。

社会人になれば自動的に労働することを強いられるんですから大学生のうちは、バイトは控えめにしましょう。

彼女へのプレゼントくらいは自分でバイトして買ったほうが良いかもしれない

これは予備校講師の林修先生が言っていましたが、学生時代、彼女へのプレゼントは自分でバイトをして買ったそうです。

確かに彼女へのプレゼントを親のお金で買うのは、なんだか恥ずかしい気もします。この辺は臨機応変にいきましょう。短期のアルバイトでも良いでしょう。

バイトにはメリットもある

散々バイトをすべきではないと述べてきましたが、そうは言ってもバイトにはメリットも存在するのは事実です。

社会経験が積める

バイトの種類にもよりますが、社会経験をたくさん積むことができます。

たとえば、議員事務所でバイトをすれば、政治家のリアルを知ることができるでしょう。法律事務所でバイトをすれば、法律事務の一部を知ることができるでしょう。

コンビニや結婚式場のバイトであれば、マナーや接客の基本を知ることもできます。日本の接客業のスキルはやたらに高水準なので、役に立つ場面が出てくるでしょう。

いろいろなバイトを経験すれば、世の中の一端を生身で体験できますから、人間としての面白さに磨きがかかることは間違いありません。

しかし、バイトで経験できることなどたかが知れているのもまた事実。これを忘れないでいただきたい。

人付き合いができる

バイトをすると自ずと人付き合いが発生しますから、家にひとりで閉じこもりがちということはなくなります。これも大きなメリットです。

大学時代は自分から動かないと、交友の幅が限られがちです。

バイトはいろいろな人と出会うきっかけになりますよね。バイトをしていなければこの人と出会うことはなかっただろうな、という経験はよくあるんじゃないでしょうか。

バイト先で友人が作れる

バイトをきっかけとして、新しく友人を作ることもできますよね。就職に直結するコネだって得ることができるかもしれないです。

働くことに慣れることができる

これは個人的に最大のメリットだと思っています。わたしは大学4年間あまり長期バイトを経験しなかったので、就職してすぐの時期に辛い思いをしました。

まず朝が辛い。デスクに向かっているのが辛い。
社会人になりたての頃、完全に病んでいました。詳しくはこちらの記事で書きましたが、とにかく新社会人になったときは辛かったです。

www.plusbu.com

アルバイトで「働くことや叱られること」に耐性をつけておけばよかったなと思いました。

会社に行く、社員に挨拶をする、デスクに向かう、書類を作る、オフィスの掃除をする、上司とご飯を食べる、退勤する、というような基本的な社会人の日常を、学生のうちに体験できるのはバイトの良いところです。

バイトを経験せずに、いきなり社会人になると相当ストレスがたまると思います。もちろん本人の性格にもよるのですが・・・。

つまり「労働の日常」はどういったものなのか、という心構えを知ることができるのはバイトの最大のメリットでしょう。

今までバイトをしたことがない人間が就職して、4月からじゃあ週5で働いてください、といきなり宣告されるのは非常にしんどいことだと思いますので、ちょっとくらいはバイトを経験しておいたほうが良いです。

でもたくさんバイトをしてはだめです。あくまで労働するとはどういうことかを知るためにやるべきです。

まとめ

いろいろと書いてきましたが、結論は次のとおりです。

  • 大学生はバイトに多大な時間を注ぐべきではない。
  • お金は、親にもらえば良い・親に借りれば良い。
  • バイトは社会経験になるし、出会いの場にもなるので、全く経験しないのも考えもの。

いかにバランスよくバイトを日常生活に組み込めるかというところが重要ですね。でも大学時代の生活って、社会人からするとキラキラと輝く宝石のようなものです。ぜひたくさんの思い出を作って、青春を満喫してほしいです。

後から思い返して楽しい大学時代だったなあと思えたら素敵なことじゃないですか。

わたしなんか、また違った理由で大学時代が不完全燃焼で終わってしまったので、未だに後悔しています。それはまた別の機会に記事にしたいと思っていますが・・・。

大学生はバイトばっかりするのはやめよう、というお話でした。