10分あれば書店に行きなさい

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最近、本屋さんに行ってますか?

わたしは大学生の頃は毎日のように大学の本屋に通っていいましたが、社会人になってからというもの、本屋に行く回数がかなり減りました。

休みの日にはできるだけ本屋を覗くようにはしているんですが・・・。平日は仕事で疲れているので、さすがに通えないですね。本屋さん、家の近くにあるんですけどね。もったいない。

ということで、今回は本屋さんに行くとどんなメリットがあるのかをご紹介したいと思います。

明治大学の齋藤孝先生の「10分あれば書店に行きなさい」という本を読んだので、ポイントをまとめてみましたよ。

10分あれば書店に行きなさい (メディアファクトリー新書)

10分あれば書店に行きなさい (メディアファクトリー新書)

 

毎日書店に通う意味

齋藤先生といえば、テレビにもたくさん出ている売れっ子です。そんな多忙な教授なのですが、すごくたくさん本を読んでいるそうです。

学者という仕事柄もあるでしょうが、それくらい本が好きなのでしょうね。

そんな齋藤先生は書店の知的刺激について、次のように語っています。

私たちの日常には知的な刺激が欠かせない。それには、書店に行くのが最も手っ取り早い。飲み会よりモチベーションが高められるし、幅広い情報も得られる。そしてもう一つ重要なのは、刺激に慣れることだ。日々の仕事は、いやがうえにも変化する。その最適な方法を考えて対応する必要がある。これは大きなストレス要因だろう。しかし刺激に慣れておけば、少なくともあわてふためくことは無い。そのトレーニングとして、書店に通う習慣が功を奏するのである。いわば「刺激タフネス」を身につけるわけだ。ただし、たまに立ち寄る程度ではトレーニングにならない。できれば毎日、ほんの10分でも時間を見つけて訪問する、それをずっと続けることが最低ラインだ。

『10分あれば書店に行きなさい』より引用

読書をすることは知的刺激になりますが、それがストレス対策にもつながるというのは面白い考え方ですよね。毎日続けて通うことが大事。

本を読むことで、変化の早い時代に対応するためのタフネスさを身につけられる。

もっと脳を使うべし

齋藤先生にいわせれば、現代人は脳の使い方が甘いそうです。

確かにわたしも最近、あまり脳を使っていないなあ・・・と感じます。仕事ではうっかりミスが多いし、漢字を書こうと思ってもスッと浮かんでこないこともしばしば。

毎日仕事と職場の往復になっているので、脳がかなり硬直化しているのかも知れません。脳をあまり使っていない自覚がある人ほど、書店に行くべきとのこと。

書店には知性があふれているし、平台(本や雑誌を平積みにする台)に並ぶ本は毎日のように入れ替わる。世の中がいかに自分の知らないことで満ちているか、しかも日々進歩しているかを実感できるに違いない。

『10分あれば書店に行きなさい』より引用

書店は、ちょっと足を運んで見るだけで、あたらしい知的刺激を生活にプラスできるのが書店の強みですよね。

また、テレビやネットでは出会うことがなかったであろう情報にぐうぜん触れることができるのは、書店ならではの楽しみ方ですね。

本がたくさん並んでいるといやでも本を読みたくなりますよね。脳を自発的にどんどん使うことができるのが書店のいいところなのかも。

本3冊は大学の講義半年分

齋藤先生の感覚では、中身のある本を3冊読むことは、大学の講義半年分に相当するということです。

なかには講義どころか、大学のゼミに参加しているような知的興奮をくれる本もあるとか・・・?

自己啓発本の意義

自己啓発本といえば、ちょっとうさんくさいというイメージがありますが、齋藤先生は自己啓発本の肯定派です。

こういう本の読者は、知識や情報を得るためというより、モチベーションを維持するために読んでいるのだ。怠けそうな自分に喝を入れてもらったり、何かで迷っている自分の背中を押してもらったりするわけだ。(中略)ビジネス書等によって心のコンディションを整えられるとすれば、その価値は大きい。少なくとも、本にも頼ることなく一人で思い悩んだりするよりは、ずっと健康的で前向きだ。

『10分あれば書店に行きなさい』より引用

なるほど、自己啓発本を読むことで、前向きな気持ちになれるなら、決して無駄じゃないということですね。書店の棚に星の数ほど並んでいる自己啓発本も、実は有益なんです。

売れ筋の本からわかること

書店に並んでいるベストセラーをチェックすることにも大きな意味があります。

書店でも新刊本をひととおり眺めておくことは、時代の空気を感じる点で意味がある。(中略)時代をとらえた本を読むということは、自分の中に「取りつく島」をつくることでもある。系統だった知識を身につけることで、それを拠点として最先端の情報が自然に集まってくるようになるからだ。だから本を読まない人は、貴重な情報が流れていてもキャッチできない。

『10分あれば書店に行きなさい』より引用

齋藤先生のこの論理は、個人的にとても説得力があるなあと思います。

わたしもできるだけ書店に行ったら、流行りの本をチェックするようにしています。世の中の情報にアンテナを張っておかないと、どんどん感性が鈍くなっていくような気がするんです。

社会人になってからかなり出不精になってしまったので、書店でトレンドをチェックしているんです。

帰宅前の書店がストレスを軽減する

齋藤先生によると、書店にあふれるポジティブなパワーを、家に帰る前に浴びるのがストレスの軽減につながるとのことです。面白い発想ですよね。

日々のなかでは、感情は少なからず揺れ動く。職場にせよ、学校にせよ、生きている以上は良かれ悪しかれ喜怒哀楽がつきものだ。そんな心を落ち着け、前向きな姿勢を保つために書店に行くのである。そこで様々な本に出会い、「自分はまだまだ」と悟ったり、「世界は広い」と実感したりすれば、自ずと心も晴れてくるはずだ。その日、会社で何があったとしても、とりあえずリセットすることができるだろう。

『10分あれば書店に行きなさい』より引用

ちょっと悩みがあるときは、とりあえず書店に行く・・・というのもアリなのかも。

いろんな本に囲まれることで、自分の生き方を相対化させることができるんです。その結果、自分の置かれている状況を客観的に眺めることができます。

悩みがあるときは、書店でクールダウンしてみましょう。

まとめ

どうです?本屋さんに行きたくなりませんか?

amazonのようなネット通販も便利ですが、書店はモノとしての本が並んでいる点が大きなメリットですね。

  • 素晴らしい本がぐうぜん見つかることがある
  • 一覧性が高い
  • 平棚をみれば世の中の流行りが一目瞭然
  • 試し読みができる
  • モノとしての本に囲まれること自体が刺激になる

書店には、こんなにたくさんのメリットがあります。まだまだ町の本屋さんも捨てたものじゃないんです。

毎日通うのは難しくても、せめて週1くらいで継続して通いたいですね。

書店にまだ見ぬ知的刺激を求めて。そして伝説へ・・・