駅に自動券売機が設置されてますよね。現金をチャージしたり、切符を買ったりする機械です。みんなが使う大切な自動券売機。
そんな自動券売機を使っていたところ、とても悲しい事件が起こりました。
わたしの定期券は半年で更新です。それで今日、ちょうど半年経過して10月になったので定期券を更新しようと思って、東京メトロのとある駅に行ったわけです。
定期券の更新は自動券売機だけで可能なので、窓口に並ぶ必要がないんです。便利ですよね。(※学割は証明書を提出する必要があるので窓口に行く必要があります)
そんな感じで何も考えず、意気揚々と自動券売機にパスモを挿入したところ、事件は起きました。
パスモを入れたら
いつも通りパスモ(ICカード)を挿入して、定期券を更新しようと思っていたところ、なんだか自動券売機の下のほうが濡れていることに気づきます。なんだろう?
なんだか気になるし別の券売機を使おう。そう思って、とりけしボタンを押しました。そして、自動券売機から帰ってきたパスモを触ったところ、濡れている・・・。
泡立った透明な液体で、パスモ全体が濡れていました。もう、上から下まで全体的にじっとりと泡立った液体で濡れているんです。
「なんだこれ。機械の油?券売機のなかでなにか液体が漏れているのかな?」
そう思って、パスモを顔に近づけてにおいをかいでみると・・・。
めちゃくちゃクサい。絶望的にクサい。なんだこれは。
わたしの愛用しているパスモが、まるで生ゴミのような異臭をまとっているではありませんか。なんだこれは、手品か?それとも嫌がらせか?
機械の油みたいなニオイじゃなくて、生理的な、生物的なニオイ。生ゴミのニオイというかドブ川のニオイというか。そういう鼻をそむけたくなるようなニオイなのです。
そんな異臭を放つパスモを手に持っているわたし。勘弁してくれよ、ホントに。
落ち着いてよーく周りを観察してみると、やっぱり券売機の挿入口の周辺がなにやら透明な液体で濡れている・・・。
ここで嫌な考えがふと脳裏をよぎります。
「うわああああああ・・・。もしかして・・・もしかして・・・。誰かが券売機に向かって嘔吐したんじゃないか・・・?もしくは大量のツバを吐きかけた?それで券売機の内側まで全体的に濡れているんじゃないか?」
この瞬間、わたしのパスモは呪いのアイテムと化しました。もうエンガチョだよエンガチョ。
毎日肌身離さず持ち歩いているパスモですが、もはや触りたくもない。すぐにでも放り投げたかったのですが、さすがにグッと我慢。ここで取り乱しては犯人の思うツボです。
得体のしれないクサい液体(おそらく吐瀉物か唾液)にまみれたパスモを、このまま持って帰って使い続けるわけにも行きません。
わたしはそのまま唾液(吐瀉物?)と思われる泡立つ透明な液体にまみれたパスモを指先で持ったまま、駅の事務室に向かいました。
社員さんの神対応
「あのぅ、すいません。このパスモなんですけど、券売機に入れたら、なんか液体で濡れた状態で出てきたんですけど・・・」
「液体ですか?」
「はい。券売機の中から出できたときに、なんか濡れてたんです」
「ちょっと見せてください」
そう言うと東京メトロの社員のお兄さんは、クサいパスモを受け取って、アルコールで消毒してティッシュで手際よく拭いてくれました。
「なるほど。どこの券売機ですか?」
「ここから見て、一番手前にある券売機です・・・。だれかが嘔吐したんじゃないかと・・・。においがキツイので・・・」
「わかりました。新しいパスモに交換しますね」
なんという迅速な対応でしょう。交換料金も必要ないということです。
「お客さま、確認なのですが、パスモの裏側に番号があるんですよ。新しいパスモに交換すると、その番号も変わってしまうんですけど良いですか?この番号を別のサービス等に使っていませんか?」
「はい。使ってないので大丈夫です」
「わかりました。それでは、こちらの用紙に名前などを記入していただけますか」
そんな感じで3分くらいで手続きはおわりました。
「すいません、ありがとうございました。すみません、すみません」
汚いパスモを処理してくださった東京メトロのお兄さんにお礼を言いました。汚されしまったパスモは、お兄さんが重厚な袋に放り込んでいました。
そして新品のパスモを受け取ると、トイレにダッシュ。せっけんで念入りに手を洗いました。ぐわあああ汚いよおおおお。
だれが何のために?
今回の事件、正直もう思い出したくないのですが、これがイタズラだったとすると相当悪質です。なにしろ挿入したパスモが濡れた状態で出てくるんですから、券売機の内部までクサい液体が入っていたということになります。なんとなく、だれかが意図的にやったんじゃないかなーと思ってしまいます。普通に器物破損ですよね。
- わざと自動券売機に嘔吐した
- わざと自動券売機に大量のツバを吐きかけた
- クサいもの(吐瀉物・唾液みたいなもの、もしくはそれに類する化学薬品みたいなもの)を自動券売機の挿入口に吹きかけた
もしこんな感じだったら、ゾッとします。
たとえば、酔っぱらいのおじさんが、本当に我慢できずに吐き出してしまったところ、たまたま自動券売機に飛び散ってしまった・・・とかならまだ許せるんですけどね。事故なら仕方ないとは思うんです。
でもイタズラだとしたら悲しいし、気持ち悪いなあと思います。
自動券売機って、みんなが使うものですよね。とても公共性の高いものです。ましてや個人のパスモをクサい液体で汚すなどというのは、きわめて卑劣で下劣で愚劣な行為です。
実際にパスモを入れてみないと、そんなの気が付かないじゃないですか。つまり何が言いたいかというと、やめろ。きたないんだよ。
純白のパスモを汚した罪はあまりにも重い。
みなさんも自動券売機を使うときは、汚い液体が吹きかけられていないか、十分に注意してくださいね。
東京メトロは素晴らしい
それにしても、東京メトロの社員さんの対応が良かったです。汚いパスモを顔色ひとつ変えず、手際よくアルコール消毒する様子はまさにプロです。
そしてこちらの気持ちを瞬時に汲み取り、すぐに新品のパスモと交換してくれる。素晴らしく迅速な対応じゃありませんか。そこにシビれるあこがれるゥ。
ありがとう東京メトロ。ありがとう東京メトロの社員のお兄さん。
以上、パスモを自動券売機に入れたらめちゃくちゃクサくなった話でした。