SAMYANG 14mm F2.8をレビュー【星景写真におすすめ】

スポンサーリンク

今日は、安価な超広角レンズ「SAMYANG 14mm F2.8」のレビューです。このレンズは、韓国メーカーSAMYANG(サムヤン)が製造しています。

日本ではあまり馴染みのないメーカーですが、とても綺麗に写るレンズなのでおすすめです。

そしてなにより、14mmという圧倒的な広角が、安価で買えるというのが大きなポイントです。現在、市場に出回っているフルサイズ対応のレンズのなかでは、一番コストパフォーマンスに優れた、超広角レンズと言えると思います。

SAMYANG14mmF2.8

花びら型のフードが特徴的ですね。レンズは前玉が大きく膨らんだ、いわゆる出目金レンズとなっているので、フィルターはつけることができません。うっかりレンズをぶつけてしまわないように注意が必要ですね。

このレンズの特徴としては、

  • 値段が安い
  • 14mmという超広角
  • F値2.8という明るいレンズ
  • マニュアルフォーカス

といったことが挙げられます。

まずは私が撮った作例をご覧ください。

SAMYANG14mmの風景写真

14mmという超広角は、広大な景色を切り取るにはもってこいです。あまりにも広角なので、パースがすごいことになっていますね。すみっこのビルなんかは、中心に向かってものすごく歪んで見えます。

SAMYANG14mmで撮影した天の川

F2.8という明るいレンズなので、星景写真もばっちり撮れます。天の川も綺麗に写すことができましたよ。

ちなみに天の川は英語でミルキーウェイ(白い乳の川、ミルクの川)と言います。西洋でも天空の星々を、流れる川に見立てているのは同じなんですね。

値段が安い

2018年現在の実売価格は、4万円程度となっています。マウントによって値段が違っており、キヤノン用では41,000円、ニコン用では45,000円、ソニー用は37,000円、とかなりばらつきがあります。

わたしは2016年の夏にニコンマウントのものを購入しましたが、当時は3万5千円ほどでした。この2年でだいぶ値上がりしていますね。

値上がりしていると言っても、フルサイズ対応の14mm超広角レンズにしてはまだまだ破格の値段です。

韓国メーカーということもあり、市場に出回っている数がかなり少ないので、ネット上では品切れになっていることが多いです。

運良く在庫を見つけたら、早めに買ってしまうと良いでしょう。すぐに品切れになっちゃうんですよね。流通量を絞っているんでしょうか、品切れの時期がかなり多いです。

それゆえ中古品もあまり出回っていません。値段もこれからさらに上がっていく可能性もありますので、できるだけはやいうちに買っておきたいレンズです。

わたしの場合、Amazonで品切れだったので、楽天で買いました。どちらのサイトもしっかりチェックしましょう。

14mmという超広角

このレンズの最大のウリは、14mmという超広角が安価に楽しめるという点です。14mmの世界は圧巻ですよ。本当に広く写せます。

14mmのレンズをメーカー純正で買おうと思うと、非常に高額です。例えばニコンだと純正レンズで14mmのものを買うとなると、約20万円くらいしますからね。(いわゆる大三元レンズ)

そういった高価なレンズを買わなくても、気軽に14mmの世界を楽しむことができます。

SAMYANG14mmの夕焼け

焦点距離14mmは思った以上にめちゃくちゃ広く写せるので、余計なものが入り込んでしまうこともよくあります。この点は撮影時に注意が必要です。

それに加えて、とくに周縁部の直線の歪みもやや目立つかな、といったところです。(Lightroomなどの現像ソフトで補正をかけるとかなり修正できますが、気になる人は気になるかも)

超広角ゆえに扱いはかなり難しいですが、目の前の景色をすべて取り込みたい!という方にはぴったりのレンズです。

解像感がとても優れているので、十分実用に耐えるレンズと言えるでしょう。韓国メーカーだと思って侮るなかれ。

F2.8という明るいレンズ

単焦点レンズということもあり、F2.8というF値を実現しています。夜景、星景にめっぽう強いレンズなのです。

SAMYANG14mmで撮る星空
とりあえず絞りはF2.8で、ISO1600に設定。何も考えず適当に30秒露光すれば、こんな感じで星空が撮れてしまいます。

F4くらいまで絞ってやると、周辺減光も減って、よりいい感じに撮れそうです。

F2.8という明るいレンズだからこそ、広大な星空をダイナミックに撮影することができるのです。

マニュアルフォーカス

マニュアルフォーカスレンズなので、オートフォーカスは使えませんが、わたしの場合、だいたい無限遠にしてパンフォーカスで撮影しているので、あまり気にしていません。

もちろんライブビューで画面を拡大し、ズームリングを回していくことで、しっかりとピントを合わせることも可能です。

オートフォーカスが使えないため、すばやいピント調整が必要な被写体には向いていません。じっくり腰を据えて、風景、夜景、星空を撮影するときなどに使いましょう。

更に行ってしまえば、どんなレンズでも、星空を撮影するときはマニュアルフォーカスを用いるのが当たり前ですので、星空専用のレンズとして使うのもアリでしょう。

SAMYANG14mmで撮影した星空

まとめ

今日は、SAMYANG 14mm F2.8のレビューでした。このレンズは、コストパフォーマンスが非常に高く、値段以上の高画質を実現しています。

わずか4万円で、14mmの明るいレンズが楽しめるので、超広角を試してみたい初心者にもおすすめです。オートフォーカスが使えないので、最初は戸惑うかもしれませんが、ズームレンズをくるくる回すのも慣れてくると楽しいですよ。

コスパの良い超広角レンズを探している方は、ぜひ購入してみてください。