東京で一人暮らしすると、家賃が気になりますよね。
ぼくが今住んでいる家は家賃7万円です。仕事から帰ってきて寝るだけ、それで毎月7万円も取られているわけです。家賃、あまりにも無駄なんですよね。
「いや、さっさと引っ越せよ」という話なのですが・・・、引っ越しってかなりめんどくさいじゃないですか・・・。
家賃を安く抑える方法はないかなーと思っていたところ、東京23区の一部の自治体では、一人暮らしをする人を対象に公的な家賃補助をしているんです。
そんな制度の代表例が、新宿区の家賃助成制度です。
新宿区役所に申請するだけでお金が貰えるんです。なんてことだ、普通に知りませんでした・・・。
新宿は大学生や若い人が多く暮らしているので、この制度はとても役に立つと思います。
新宿の家賃助成
新宿区では一人暮らしをする若い人に向けた家賃補助があり、毎月、決まった金額を支給してもらえます。「民間賃貸住宅家賃助成」というのが正式名称で、新宿区内に長く住んでもらうことを目的とした仕組みなのです。
支給されるための条件がめちゃくちゃゆるいのが特徴で、若い人ならほぼ問題なく申請できると思います。
申請するための条件
条件をざっくりまとめると次のとおりです。
- 月額で最大1万円が支給される
- 支給期間は最長3年間
- 18歳から28歳までが対象
- 所得に関係なく申請できる
- 一人暮らしをしていないと申請できない(彼氏・彼女との同棲、友人や兄弟との同居もだめ)
- 家賃が9万円以下でないと申請できない
- 家賃を滞納していると申請できない
- 生活保護などを受けていると申請できない
- 1年に1回、募集している(毎年10月の上旬)
- 抽選がある
以下、細かい要件を区役所のページから引用します。情報は2017年10月現在のものです。最新の情報は更新される可能性があるので、リンク先で確認してくださいね。
居住要件
- 基準日(10月1日)の前日までに新宿区内の民間賃貸住宅※に居住し、住民登録の届出を済ませている世帯。 (住民票及び賃貸借契約書で、その事実が確認できることが必要です。)
※公営・公社・UR賃貸住宅(都市再生機構住宅 )等の公的住宅や社宅等の給与住宅、1年未満の短期間契約の住宅並びに家主(所有者)が2親等以内の親族の住宅を除きます。- 原則として、居住している住宅の借主が、申込者 (学生の場合は親も可)であること。
世帯要件
基準日の年齢が18歳から28歳の単身者※であること。(住民票、賃貸借契約書などで、その事実が確認できることが必要です。)
※単身者とは、住民票の世帯単位だけでなく、居住の実態も単身世帯である方です。配偶者、兄弟、友人等と同居している方は申し込みできません
家賃要件
月額家賃が、9万円以下であること。月額家賃には、管理費・共益費は含みません。
その他の要件
家賃を滞納していないこと。
生活保護等の他の民間賃貸住宅への入居に係る公的給付を受けていないこと。外国籍の方は、在留資格が「永住者」「特別永住者」等であること。在留資格が「永住者の配偶者等」「日本人の配偶者等」「定住者」の場合は、日本国に定住する見込みであること。
現在又は過去に当区の民間賃貸住宅家賃助成を受給していないこと。
申込年度に転入転居助成による「予定登録申請中」 「助成若しくは予定登録決定(申込年度の10月1日以前に有効期間が満了しているものを除く)」をしていないこと。
など
民間賃貸住宅家賃助成:新宿区より引用
新宿区内に住んでいる一人暮らしの若い人なら、ほぼ問題なく申請できるのではないでしょうか。それくらい条件がゆるいです。
上京してきた学生、そのまま都内で就職した新社会人、などなど、月額1万円の補助は大きいですよ。
コレ使わないとわりと損じゃない・・・?というか、申請するデメリットがひとつも無いよ。
抽選があるのがネック
そんな魅力的な家賃補助ではありますが、申請数が多い場合は抽選となります。
平成28年度の募集数は30世帯。それに対して申請数は132世帯。倍率は4.40倍です。
この制度、たぶん知名度がほとんど無いのでしょう、わずか132世帯しか応募していません。18歳から28歳しか申請できないとはいえ新宿全体の人口は30万人ですから、それを考えると競争率はかなり低いです。
募集期間が短い
例年10月の約2週間で申請を受け付けています。ただし、今後、募集時期が変更になる可能性がありますので注意が必要です。
- 平成29年度の募集は、10月2日(月)から10月16日(月)
- 平成28年度の募集は10月3日(月)~10月17日(月)
ひっそりと募集が開始されてひっそりと募集が終わります。あまりにも期間が短く、告知も無いので、ほとんどの新宿区民が気づきません。
10月になったら区役所のページをしっかり確認しましょう。申請のし忘れに注意です。
まとめ
毎月1万円の補助は確かに大きいですが、倍率は4倍なので、採用されるのは運次第です。とりあえず申請しておいて、採用されたらラッキーくらいの感覚で臨むのが良いのかなと思います。
ちなみに新宿区では子育てファミリー向けの家賃助成制度も同様に募集しています。月額5万円までサポートされます。こちらもありがたい制度ですね。
こんな便利な制度があったのにいつも見落としがちなので、気をつけるようにしないとなあ・・・と思いました。
わたしたちが住む町には意外とこういった制度があるものです。ご自分の町にもこういった制度がないかチェックしてみてください。