Fate/stay night [Heaven's Feel] の感想

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Fateの映画の最新作を観てきました。
正式なタイトルは、『Fate/stay night [Heaven's Feel] I.presage flower』

Heaven's feelメインビジュアル
出典:劇場版「Fate/stay night[Heaven's Feel]」| 第一章 絶賛公開中


もともと原作のFate/stay nightは3つのルートがあります。セイバールート(stay night)、凛ルート(Unlimited Blade Works)、そして桜ルート(Heaven's feel)。 今回ついに映画化されたのが桜ルートというわけです。

セイバールートは今から10年前にスタジオDEENでアニメ化され、凛ルートは同じくスタジオDEENによって映画化され、さらに2015年になってufotableによってアニメ化がなされています。

アニメの流れは下記の通り。

fateの時系列


つまり何が言いたいかというと、桜ルートの映像化は今回が初めてということです。ここまで長かった。本当に長かった。実に10年越しです。

原作の3つのルートのなかで、ストーリーの根源に迫るきわめて重要な最後のルートということもあって、映像化を心待ちにしていたファンも多かったのではないかなと思います。

もちろん桜ファンのみなさんにとっても、待望の映像化だったことでしょう。本作は全3部作で制作されることが決まっており、本作は第1部にあたります。

そんな背景もあり、制作決定が発表されたときから話題になっていたHeaven's feelをようやく、ついに、やっと、映画館で観ることができましたので感想をしたためたいと思います。

涙が出るほどよかった

久しぶりのfate本編ということもあって、衛宮亭で過ごしているキャラクターたちの日常が信じられないほど心にしみました。見ている最中に拳を強く握りしめるほどのめりこんで鑑賞しました。

生き生きと動いているおなじみのキャラクターたちの姿が心の琴線にふれてしまいましたよ。親戚のおじさんみたいに思わず感動してしまいましたね。ああ、士郎たちが生きてる。学校に通ってる・・・。感無量だよ。

Fateの本編をこうして映画で観られるなんてなんと幸せなことだろう。その事実だけで序盤の10分間くらい本当にうっすらと涙が出てきたんですよね。やはり名作は映画館でリアルタイムで観るに限る、本当に。生きてる間に観られてよかったよ。

秀逸なアバンタイトル

まず、桜と士郎の出会い(本編の前日譚)が描かれるんですけれど、これがまた感慨深い。入道雲の立ち上る夏のシーンから始まって、桜と士郎の日々が緻密に描かれます。

中学生の桜が衛宮亭に訪ねてくるところから。原作でちょいちょい語られていたシーンが映像になっているわけですね。非常に良いアバンタイトルでした。

大胆なオープニング

そんなプロローグの後はオープニング。3つのルートの共通部分(序盤の校庭のシーンからセイバーとの出会いまで)は、なんとこのオープニングのなかでダイジェスト的に済ませてしまうという大胆な構成になっていました。「みんな、ここははもう知ってるよね」と言わんばかりの非常にスピーディな展開ですが、Fateシリーズが好きな人なら問題ないでしょう。

そういうこともあって、初見の方にとってはちょっと厳しい映画ではありますが、「セイバールート」と「凛ルート」をクリア済みという前提のうえに成り立つ「桜ルート」ですので、まあ仕方ないですね。

事前に前作『Unlimited Blade Works』(2014年のTV版)などを観て、予習していくとよりHeaven's feelを楽しめると思います。

背景美術のクオリティがすごい

劇場版ということもあり、信じられないくらい映像が美しいです。さすがufotable。この映像美には拍手喝采を送りたいですね。窓から差し込む陽光、高台から見下ろす地方都市の広大な景色、山の向こうに沈んでいく極彩色の夕焼け、ほのかに青い夜明けの空、都市のきらびやかな夜景など、背景のこだわりようがすさまじい。

前作、前々作も背景は美しかったですが、劇場版である本作はさらに高度で上質な仕上がりとなっています。


劇場版「Fate/stay night[Heaven's Feel]」第一章/予告編第二弾 | 2017年10月14日公開


写実的でありながら、光の表現が彩度を大胆に調整した風合いとなっているので、リアルに見えるけれどどこかファンタジックに思える絶妙な仕上がりです。校舎に差し込む光が非常にノスタルジックで良かった。ぜひ劇場のスクリーンで、Fateの美しい世界に没入していただきたい。

美麗な背景

前半は抒情的で豊かなカラーリングのシーンが多いですが、後半に近づくにつれて徐々に悲壮なモノトーンチックな色使いになっていくので、前半と後半の対比がとても面白いことになっています。空と雲と光、これらにぜひ注目して観てください。

すさまじいクオリティの背景美術は本作の見所のひとつです。間違いなく。

ぬるぬる作画

背景もさることながら、キャラクターもよく動く。PVでも流れているランサーとアサシンの戦闘シーンは、もはや何が何だかわからないくらいよく動きます。どれだけ労力をかけたのか・・・。しかもよく動くカットがひたすら続くんだから、これまたすごい。バーサーカーの戦闘シーン、ランサーとアサシンの戦闘シーンなど、名場面の連続です。

特に予告編などで話題になっていた、高速で走行する車上でのランサーvsアサシンは、本当にすごい出来です。ランサーの動きがやばい。ゲイボルグがやばい。跳ぶ、跳ねる、走る。原作で描かれた剣戟と攻防を、見事な超クオリティ映像に昇華させています。

ランサーの作画がすごい

出典:劇場版「Fate/stay night[Heaven's Feel]」| 第一章 絶賛公開中

ぜひ劇場のスクリーンで堪能しましょう。このぬるぬる、きびきびとした作画は、テレビの画面じゃもったいないです。あと、登場する虫。虫の描写もえげつない。

監督が桜のことが大好きな人間なので、桜ファンのみなさまは満足できるでしょう。これは間違いないです笑

士郎のために料理を作ってくれるだけのキャラじゃない。れっきとしたヒロインなのだよ。

間桐桜

出典:劇場版「Fate/stay night[Heaven's Feel]」| 第一章 絶賛公開中

「もしわたしが悪い人になったら許せませんか?」

許す。すべてを許そう。

Aimerによる主題歌『花の唄』も桜をテーマにした曲なので、じっくり聴いてみましょう。

とまあ、そんな感じで、非常に素晴らしい出来の映画となっています。興行収入も11月現在10億円を突破しています。絶好調ですね! ぜひ観に行きましょう。

以上、映画の感想でした。

バルト9に行ったらすごかった

この映画を見るために新宿バルト9に行ったら、コラボ企画をやっていてすごかったです。マルイの6Fにコラボショップがありました。2017年の11月7日まで開催中です。

マルイのなかにコラボショップがあった

グッズをいっぱい売っていました。あと写真NGでしたが、原寸大エクスカリバーも展示してありました。

fateのイラスト

かわいいキャラクターたち

かわいいキャラクターたち。ボードにはサインが。

言峰綺礼

鬼畜神父のご尊顔が拝めるぞ!これは貴重だ。いい顔をしています。

バルト9のなかにあるカフェOASEもfateとコラボしていました。

fateとコラボしたテーブル

キャラクターがたくんさん。可愛いテーブル。

セイバーと凛

桜
カフェの端に、桜が立っていました。清楚なたたずまいですね。ちなみにわたしはセイバー派だということは秘密です。

お近くにお住まいの方は、バルト9に行かれてみてはいかがでしょうか。