夕焼けはなぜ懐かしいのか【ノスタルジー】

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みなさんこんにちは。仕事をしたくないことに定評がある男、ぽらりすです。

ぼくは、けっこうノスタルジーという言葉好きなんですよね。もう帰れないあの頃に思いをはせる。素敵なことだと思いませんか。

「あの頃は良かったな、昔は良かったな」そういって黄昏れていると、自分自身に酔えるので本当に気持ちがいいです。(現実逃避ではない)

ノスタルジーにひたることで明日への活力を生むことができるんです。辛い現実からしばし距離をとって、悠久の過去の思い出にひたる。最高じゃないですか?

とりわけぼくがノスタルジーを感じるのが、夕焼けを眺めているとき。

夕焼けを見ると切なくなってしまうのは人類共通だそうですよ。すごい。夕焼けという自然現象は等しく人類の心をセンチメンタルにしてしまうのです。なぜだと思います?

今回は夕焼けを眺めることの楽しさをお伝えします。

夕焼けをご覧ください

都会の夕焼け
中野駅から見た夕焼け。

ビルから見える夕焼け

ビル街のかなたに沈んでいく夕焼け。

江ノ島
江ノ島に沈んでいく夕焼け。

これらはぼくが撮影した夕焼けの数々です。でも、写真じゃダメですね。やはり夕焼けは、その場の空気と一緒に楽しむものです。

さーっと風が冷たくなってきて、東の空がオレンジ色に染まっていく。そしてほんのりと群青色になっていく。日が沈んで、絶妙な明るさと青色に世界がつつまれるその瞬間のことをブルーアワーと呼びます。

カラスの声や虫の声、帰宅する人々の声が聞こえ、すーっと静かになっていく空間。そして暗い夜が訪れる。ぜひそういう生の夕焼け体験を味わってみてください。

写真で綺麗な夕焼けを見てるだけではだめです。生の夕焼けを観に行きましょう。いつでもぼくを誘ってください。一緒に夕焼けを観に行きますので。

ひとりで黄昏れるということ

田舎とかに行って、山の向こうに沈む夕日を眺めるのがすごく好きなんですけど、ぜひみなさんもやってみてください。これが本当に気持ちがいい。時間のムダだと思われる方もいるかもしれませんが、移り変わる空の色、次々と形を変えていく流れる雲。

日没時間の空はまるで水彩画のように美しいのです。夕焼けは本当に絵画みたいなのです。

沈む夕焼けを見て黄昏れる

ひとりで夕焼を眺めながら思索にふけっている様子。この写真のどこかにわたしがいます。ほぼ背景と同化しているので、多分見つけられないと思います。

田んぼの真中で夕焼けを眺めてる20代の男性。客観的に考えて、不審者です。おそらく周りの人が見たら変な人だと思われていることでしょう。

でもぼくは夕焼けが大好きなんです。安いセンチメンタルではありますが、いいんです。ぜひあなたも黄昏れてみてください。すごく気持ちがいいので。

夕焼けはすごい

夕焼けを見ると、多くの人間が少なからず心を動かされるものです。夕焼けがいかにすばらしいか。

小さなストレスが忘れられる

夕焼けを眺めると、とても切ない気持ちになります。そして優しい気持ちになります。大自然の雄大さ、それに対して自分の人生の悩みなどなんとちっぽけなことか。美しく壮大な夕焼けを前にすれば、ちいさな悩みやストレスは吹き飛んでしまうのです。

昔のことを思いだす

田舎の小学校で育ったぼくは、夕焼けを見るとよくその頃のことを思い出します。あの頃は良かった。田舎だったので、地域のなかすべてが遊び場でした。裏山で遊んだり、暗くなるまでみんなでゲームボーイアドバンスで遊んだり。畑に入ったり、川に船を浮かべたりもしました。18時くらいになると自然とみんな家に帰っていく。友達と遊んで家に帰る時には、いつも夕焼け空でした。

中学校時代

毎日暗くなるまで校庭で練習していた陸上部の部活動。あの頃は良かった。ただひたすらに走っているだけで楽しかった。自転車に乗って中学校に通っていたぼくは、部活動が終わった後は自転車に乗りながらみんなで夕焼けを見ながら下校していました。

高校時代

高校時代、授業が終わったあとは、教室でよく友人と駄弁っていました。7時間目が終わる頃には、夕焼けが教室を包みます。そんな夕日に照らされた教室のなかで、ぼくたちは他愛もない会話をいつまでも楽しんでいました。

あの頃は良かった。あの頃は良かった・・・。

 

とまあ、夕焼けを眺めていると、昔の思い出がどんどん頭のなかに浮かんでくるのです。駆け巡る豊かな思い出が、汚れきった自分を浄化してくれることでしょう。まさに夕焼けは心のデトックスなのです。

ノスタルジーがわたしたちに与える効果

「最近、なんだか感動してないなあ」そういう人は多いと思います。そういうときは夕焼けを眺めに行きましょう。素晴らしい思い出の数々が、きっと今の自分を励ましてくれると思います。

ノスタルジーにひたることは、実は心にも良い影響を与えるらしいです。大手ウェブメディアのlifehackerは次のように伝えています。

ならばノスタルジーは、人々があらゆるネガティブな精神状態、すなわち「心理的脅威」に立ち向かう方法のひとつといえそうです。「孤独を感じたり、何かうまくいかなかったり、何のために生きているかわからなくなったり、自分のしていることに何の価値も見いだせないなどと思ってしまった時は、このノスタルジックな思い出の宝庫のドアを開ければ、自分を慰めることができます」と、Clay Routledge博士は言っています。

「私たちはノスタルジーを、精神的なリソースだととらえています。というのも、ノスタルジーにひたれば、自分には価値があると自信を持つために必要なエビデンスを思い出せるからです」。

「懐かしい気持ち」がもたらす、意外なメリット | ライフハッカー[日本版]より引用

なぜ夕焼けは懐かしいのか

夕焼けは昼と夜の境目です。美しいオレンジ色の空と、薄暗い空。綺麗でもあり切なくもある万能の照明装置と言えるでしょう。

絶妙な光の効果をもたらしてくれる夕焼けは、とにかく人間のエピソードに残りやすいのだと思います。

裏切りの夕焼け
夕焼けは色鮮やかで美しく、夜を連れてくるものでもあるので切ない→印象に残る→後から振り返った時に思い出しやすい→夕焼けを見ると懐かしく感じる。ということなのです。

さあ、夕焼けを観に行きましょう。ちなみにぼくは明日仕事です。クソックソッ