ソフトバンクエアーに強引に勧誘されてクーリングオフした【SoftBankAir・ソフトバンク光】

スポンサーリンク

つい先日の休日のことです。我が家のインターホンがピンポーンと鳴りました。お昼の14時くらいのことです。わたしは昼寝をしていました。

「すみません、わたくし電線の業者なんですけれども、こちらのお宅の電線のことで、お話がありまして」

電線の工事か、何かだろうか。そう思って、玄関のドアを開けたところ、ソフトバンク(の代理店)の飛び込み営業のセールスマンでした。

その巧みな話術というか、強引な勧誘によって『SoftBank Air』(ソフトバンクエアー)という商品に契約させられるハメになりましたので、ここにご報告いたします。

ちなみに『SoftBank Air』というのは、コンセントに繋ぐだけで使える据置型のWi-Fi端末です。ポケットWi-Fiの家庭版みたいなものですね。

SoftBankAirとは
出典:SoftBankAir公式ウェブサイト


みなさんも突然の飛び込み営業で、不用意に契約してしまわないように気をつけましょう。

それでは、順を追ってセールスマンとのやりとりをご紹介していきたいと思います。

突然の訪問

玄関から家の外に出ると、そこにはひとりの男性がいました。

SoftBankAirのセールスマン

※画像はイメージです。

セールスマン「こんにちは。急にお邪魔して申し訳ありません。わたくし、株式会社ジャパン・ラインの◯◯と申します。突然なんですけど、今、インターネットの料金っておいくらぐらいですか?」

わたし「えぇ・・・」

開口一番これです。いきなり取りつく島もありません。さっそくガンガン攻めてきます。電線の業者って言ってたのに、嘘だったようです。

SoftBank Airの説明

セールスマン「お客様、今、インターネット回線は、おそらくフレッツ光を使ってますよね?」

わたし「そうですね、確かフレッツ光だったと思います」

セールスマン「そうすると、ひと月あたり5000円くらい取られてると思うんですよ。今、インターネット回線の、ソフトバンクへの乗り換えサービスをご案内をしていまして、こちらの地域をまわっているんですよ」

わたし「そうなんですか」

セールスマン「現在ご案内しているのが、こちらの『SoftBank Air』という商品なんです。コンセントに繋ぐだけですぐに使えるWi-Fi機器なんですよ。月々3,800円(税抜き)なので、今よりもお安くインターネットをご利用いただけるんです。工事が要らないので、すぐに使えますし」

わたし「工事が要らないということは、ポケットWi-Fiみたいなものですか?」

セールスマン「そうですね、イメージとしてはそんな感じです。でもポケットWi-Fiとは違って、データ通信量に制限が無いんです。 普通ポケットWi-Fiは、何日間で何GBまでというように、通信量に制限があるんです。でも、この商品は使い放題なんです。回線の工事も必要ないので、お引っ越しするときも便利だと思いますよ」」

グイグイ来るセールスマン
わたし「へえ、そうなんですね」

セールスマン「回線速度もそれなりに速いので、オンラインゲームとかで遊ばない限りは、そんなに不便を感じることもないと思います。ネットサーフィンしたり、動画を見たりするといった用途なら全く問題ありません」

怒涛のセールストークです。まさにプロ。結構毛だらけ猫灰だらけです。

もはやツッコミのスキさえ見せてくれません。

引き下がらないセールスマン

わたしの場合、オンライゲームでは遊ばないし、回線速度もそんなに速さを求めているわけではないので、月額料金が安くなるなら「コレに乗り換えても良いかな…」とちょっと思いました。

でも、さすがにこの場ですぐに契約するのは怖いなと思ったので「とりあえず資料だけ頂いて、自分でも調べてみて、ゆっくり検討しますね」と言ったのですが…。

セールスマン「まあ、でもこういうのって、その場で決めていただかないと、結局買わないっていうことになりがちじゃないですか」

わたし「いや、まあ、そうかも知れませんけど」

セールスマン「ご不明点があれば、今、お答えしますので」

わたし「おっふ」

執念のセールスマン
こんな具合で、全然引き下がってくれないんですよね。すごい執念とバイタリティーです。これくらい勢いがないと、飛び込み営業なんてやってられないのかもしれませんね。

嘘の情報を教えられた

わたし「じゃあ、ひとつ質問なのですけれど、これって、日本全国どこにでも持っていって使っても良いんですか? 帰省先とか旅行先とか」

セールスマン「まあ、あまり大きな声では言えないんですけれど…。日本全国、どこに持って行っても使えます。旅行とか、帰省のときに持って行っても良いですよ」

わたし「へえ、それは便利ですね」

ちょっと含みのある言い方でしたが、旅行先や実家でネット環境に苦労することが多いので、この点については確かに便利だなあと思いました。

ところがです。これは後になって気づくことになるのですが、なんと嘘の情報だったのです。

勝手にNTTに電話をし始める

セールスマン「とりあえず、お客さまの現在のインターネット料金をお調べしますので、これからNTTに電話しますね」

わたし「えぇ…」

セールスマン「では、わたしのスマホで電話しますので、このスマホを使ってオペレーターの指示に従ってください」

そうして言われるがままに、住所・氏名・電話番号などをNTTのオペレーターに伝えて、スマホをセールスマンに返しました。

なにやら我が家のネット回線の利用状況を確認してくれたようです。

セールスマン「やっぱり月々、5000円くらいのプランに入っているようですね。SoftBank Airに乗り換えれば、お安くなりますので、ぜひ乗り換えましょう。1週間以内ならクーリングオフもできるので、とりあえず使ってみてください。そこらへんのコンビニから送り返していただければ、それで大丈夫ですので。」

わたし「えぇ…」

セールスマン「実際に使っていただいて、もし気に入らないようでしたら、すぐにクーリングオフしてください。それでは、とりあえず、玄関の中に失礼していいですか?」

わたし「おっふ」

その場で契約させられた

ついにセールスマンを家の中に入れて、事務手続きを行うことになりました。手続きは全部iPadで行っているそうで、iPadに情報を入力していきます。

個人情報を入力したり、クレジットカードの番号を登録したり、事務的な契約手続きを行いました。

名刺もちゃんとくれましたけど、それでも怖いですよね。見ず知らずの人にいきなり玄関先で、クレジットカードの情報とか…。

ちなみに、セールスマンが実際にわたしの家の中で『SoftBank Air』のサンプルをコンセントに繋いで、回線速度を計測したところ、下り40〜50Mbpsくらい出ていました。

セールスマン「じゃあ、数日後には現物が届くと思います。もしこちらの商品を使ってみて回線速度などが気に入らなかったら、次は『ソフトバンク光』をご案内しますよ。これは通常の光回線を使いつつ、料金も安いというプランになってます。それでは本日はどうもありがとうございました」

現物が届いた

 そして数日後、『SoftBank Air』の現物が家に届きました。ダンボールに包まれて、白い箱が入っていました。おおー、しっかりしてる。

SoftBankAirのパッケージ

真っ白で清潔感のあるパッケージ。SoftBankのCMでおなじみの白いイヌが載っています。さっそく、開封してみました。

取り扱いガイドを読んでみると…

ちゃんと本体が入っています。

SoftBankAirの現物

さて、パッケージの中には取り扱い方法が書かれたリーフレットが封入されているのですが、よーく読んでみると、こんな文章が書かれていました。

ご契約の住所(設置先住所)でご利用ください
SoftBank Airは、ご契約の住所(設置先住所)でご利用いただくサービスです。ご契約の住所(設置先住所)以外でのご利用が確認された場合、サービスを停止させていただきます。

つまり旅行先などに持ち運んで使うのは禁止、ということです。あれ、これってセールスマンの説明と矛盾してないか?

日本全国どこへ持ち運んで使っても良いです、という旨の説明を受けたのに…。この書き方だと、そういう使い方をしてはダメということですよね。

SoftBankAirの規約

まあ、そりゃそうですよねぇ。あくまで『SoftBank Air』は据え置き用の端末ですから。まんまとうまい話にのせられてしまったわけです。しっかり確認しなかったわたしも悪いのですが…。

見事に情報弱者っぷりを発揮してしまいました。

クーリングオフ制度を利用し、すぐに返送

これにはさすがのわたしも絶句です。すぐに解約専用の番号に、電話をかけました。

わたし「SoftBankの代理店を名乗る、株式会社ジャパン・ラインという会社の方から、『SoftBank Air』という商品をおすすめされて、その場で契約したんですけれど、クーリングオフさせてください」

オペレーター「かしこまりました。理由をお伺いしてもよろしいですか?」

わたし「事前の説明で、間違った情報を教えられたからです」

オペレーター「申し訳ございませんでした。それでは、この場で契約はキャンセルということになります。商品の返送については、ご自宅に配達業者を伺わせて回収させることもできますし、もしくは、お客様の方から着払いでご返送いただいても構いません」

ということで、無事にクーリングオフが適用されることとなりました。意外とあっさりしていて、拍子抜けです。

現物を着払いで指定された住所に送り返せば、それでOKでした。良かった良かった。

まとめ

代理店のセールスマンは、結構グイグイ営業してくるので、みなさんも気をつけたほうが良いかもしれません。悪い品物ではないと思いますけどね。

クーリングオフ制度を使えば、到着してから8日以内であれば、0円で契約をキャンセルすることが出来ます。

ただし、その期間を過ぎてから解約するとなると、高額な解約料金(9,500円)が発生するので気をつけましょう。

SoftBank Airの詳しい料金体系についてはこちらをご覧ください。 

補足事項

『SoftBank Air』という商品自体は決して悪いものではなくて、メリットもあるんですよね。わたしは解約しましたが、メリットは下記のとおり。

  • 工事が一切不要
  • 引っ越しの際の手続きが簡単
  • コンセントを差すだけですぐに使える
  • 回線速度もそれなり

こういった点を考えると、決して悪い商品ではないと思います。実際に使っている方もたくさんいます。

料金は、2年目までは4,104円(税込)で、それ以降は5270円(税込)となるので、まあ、安いか高いかの判断は微妙なところですね。


飛び込み営業のセールスマンの方もこの寒い中、本当に大変なことだと思います。ご苦労も多いと思いますが、消費者としては、できるだけ正確に説明をしていただけると幸いです。