東京の小京都、神楽坂。おしゃれな街ですよね。
今回は、神楽坂で人気のとんかつ屋さんに行ってきました。
歩いて1分の距離に、『あげづき』と『神楽坂さくら』という同価格帯のとんかつ屋さんが2軒あるので、その両方に行ってみました。
結論から言うと、どちらのとんかつ屋さんも美味しかったです。ということで今日はとんかつ屋さんのレビューです。
さあ、今日からあなたも神楽坂のとんかつマイスター。
あげづき
まずは、あげづき。
このお店は、とにかく行列ができるお店です。というのも『あげづき』は、ミシュランのビブグルマンに選定されており、折り紙つきのとんかつ屋さんなのです。ミシュランのビブグルマンが何なのかは正直よく知りませんが、やっぱりすごい。
その時の人数にもよりますが、行列に並び、店内に入り、とんかつが出てくるまで、だいたい40分〜50分くらいはかかります。
お昼や夕食時は、常に10数人くらい並んでいます。お店の入り口が地下にあるので、なんとなく薄暗いです。
店の外に並んでいる時に店員さんが注文を聞きに来るので、そのタイミングでオーダーします。
行列に並ぶこと15分、ようやく店内に入ることができました。店内風景や厨房の撮影は禁止されているので、注意しましょう。料理などの写真は撮影しても大丈夫です。
ふたりで入ったのですが、カウンターではなく、5人がけの広いテーブルに案内されました。お客さんを必要以上に店内に入れないため、店内はかなりゆったりしており、穏やかな空気が流れています。このあたりは、さすが人気店。圧倒的な余裕が伺えます。
テーブルの上には年季の入ったボロボロのメニューが置いてありました。
和紙のような素材で作られたお品書き。この風格こそがミシュラン・ビブグルマンたるゆえんでしょう。たぶん。
上ロースかつを注文
特ロースかつ定食(2150円)にするか、上ロースかつ定食(1560円)にするか、非常に悩みました。『特』と『上』どちらも素敵な響き・・・。
まあ『上』でも十分に美味しいだろうと思って『上ロースかつ定食』をお願いしました。だって『上』ですよ。並とかじゃなくて『上』ですよ。
テーブルに着くと間もなく前菜が運ばれてきます。
スッ。キュウリやポテトサラダなどが現れます。
続いて、ご飯と味噌汁、そしてとんかつが運ばれてきます。行列に並びはじめてから、ここまでおよそ45分かかりましたので、気をつけましょう。
ご飯、味噌汁、とんかつ、キャベツ。
味噌汁は、しじみの赤だし。肝臓に優しいですね。
こちらがメインディッシュの『上ロースかつ』です。非常に見栄えがいいですね。見るからにボリュームがあります。
きめ細かい肉質。そして適度な弾力が特徴です。
上質なロース
「岩塩をつけてお召し上がりください」という案内があったので、まずは岩塩でいただきます。
ピンク色の岩塩。あっさりとした味が楽しめます。
次は自家製のソースをかけます。サラサラとしたソースが、肉に染み渡っていきます。
適度に噛みごたえがあり、旨味がジュワッと口のなかに広がります。なんだこれ、美味いよ、美味いよ・・・。サクサクっとした衣、甘みのある脂肪。
さすがに口の中で溶けるとまでは言いませんが、とても柔らかいです。弾力があるので、けっこう咀嚼する必要はあります。
衣は白く、中身のお肉は綺麗なピンク色になっています。
『あげづき』のこだわり
あげづきで使用されている豚肉は、宮崎県の『南の島豚』といって、かなり希少な肉だそうです。さらに一つの注文に対して二回にわけて肉を揚げ、余熱を加えて提供されます。このため、テーブルに届くまで時間がかかるのです。
各種口コミサイトでも高い評価を得ている『あげづき』は、噂どおりの素敵なお店でした。店内は落ち着いた雰囲気なので、ゆっくりと食事を楽しむことができます。非常におすすめです。
行列に並ぶのが苦にならない方は、足を運んでみてはいかがでしょうか。電話予約も受け付けています。
神楽坂さくら
つぎに紹介するのは『とんかつ神楽坂さくら』です。
行列のできるお店ではありませんが、こちらも人気店です。
落ち着いた店内
和のテイストで統一感のある店内は、広々としていて気持ちがいいです。店内では、店員さんが忙しなく動き回っていました。人気店の宿命ですね。
予約の電話が店内に鳴り響きます。
桜山豚(オーシャントン)を注文
三種類の豚から、選ぶことができます。やはり中間を選んでしまうのが人間の性。
桜山豚のロース定食を注文します。140gで1680円です。
良質な豚をかけ合わせて作られたのが桜山豚。まさにサラブレッド。
待つこと10分
漬物やそぼろを食べながら、とんかつの到着を待つこと10分。
とんかつが運ばれてきます。
とっても賑やかなテーブルになりました。『あげづき』と比べると、お味噌汁のおかわりなどが無料なので、リーズナブルな感じがしますね。
やはりこのお店でも岩塩を勧められます。
次はソースでいただきます。
『あげづき』と比べて負けず劣らず、とにかく柔らかい。
桜山豚は非常に柔らかかったです。ふんわりとしていて、かなり食べやすいと思います。あっという間に完食です。
ここでもお味噌汁はしじみ汁。美味しかったので、おかわりもいただきます。
『神楽坂さくら』のこだわり
『神楽坂さくら』の場合は、異なる三種類の銘柄の豚が楽しめるので、面白いと思います。お米は新潟産の『こしいぶき』で、美味しいです。
ソースは甘口・辛口が用意されているほか、キャベツ用のドレッシングも豊富なので、いろいろと選ぶ楽しさがあります。LINEのキャンペーンなどもやっていて、どちらかというと大衆向けっぽい感じがしました。
店員さんも全体的にイケイケの雰囲気をまとっており、お店全体でお客さんを楽しませようという気概が伝わってきます。
ただ、お客さんが増えてくると、オペレーションがキャパオーバーっぽい感じになってしまっており、ちょっとだけ心配でした。
まとめ
今回は、神楽坂のとんかつ屋さんを2軒紹介しました。同じ価格帯で、どちらも非常に美味しいとんかつ定食が食べられました。お互いすぐ近くに店を構えているので、食べ比べてみるのもいいと思います。
『あげづき』は、行列のできる人気店ですが、並ぶだけの価値はあると思います。落ち着いた店内で、ゆるりと美味しい食事を楽しめます。かといって、お高く止まった感じでもないので、好印象です。
『神楽坂さくら』は、比較的新しいお店なので、小奇麗にまとまっています。賑やかな食卓を楽しめるので、大人数でワイワイ食事をしたいときにおすすめです。夕食時ともなれば、やはり混雑するので注意しましょう。