AmazonのPrimeReadingを試してみた【おすすめの作品】

スポンサーリンク

Amazonプライムの無料特典として「Prime Reading」というサービスが始まりました。何の予告もなく、急に始まったのでびっくりしています。


ざっくり言ってしまうと、特定の書籍が無料で読み放題になるサービスです。

もともとAmazonでは、Amazonプライムに加入すると、年間3900円というリーズナブルな料金で、プライムビデオ、プライムミュージック、といった充実したサービスを利用することができました。特定の映画やアニメが見放題、音楽が聴き放題だったわけです。

そして今回、Amazonプライムに「Prime Reading」という読み放題サービスが加わったかたちとなりました。Amazonプライム恐るべし。mazonプライムに加入していれば、このサービスが無料で使えます。ということで、Prime Readingをさっそく試してみましたよ。

Kindleをダウンロードしておこう

Prime Readingをスマホで利用するためには、Kindleのアプリがダウンロードされている必要があります。最近のスマホにはデフォルトで入っていることも多いので、使っている人も多いですよね。

Kindleを起動したら、右上のアイコンをタッチしてKindleストアに進みましょう。そこで上の方にあるPrime Readingという青い文字をタッチ。

Kindleストア

読み放題の本がずらっと表示されます。

読み放題の一覧が表示される

読みたい作品を見つけたら「読み放題で読む」をタッチしましょう。雑誌、洋書、児童書、コミック、小説、ビジネス書など、ひととおりのジャンルは揃っています。

書籍は最大10冊までダウンロードすることができます。10冊以降は、不要な本を削除しないとダウンロードすることができません。ダウンロードしておけるのが10冊までというだけなので、削除すれば何冊でも読むことができます。

Prime Readingで読める名作

現時点では用意されている書籍はそんなに多くありません。正直ちょっと物足りない感はありますが、ベストセラーの名作もいくつか用意されているのでご紹介します。

仕事は楽しいかね?

あなたの仕事観を揺さぶる180ページの物語。 大雪で閉鎖になった空港で、偶然出会った老人の問いかけに、動揺してしまった35歳の"私"。日々の仕事にゆきづまりを感じ、未来に期待感をもてない私に、老人は一晩だけの講義を開始した。

わずか180ページの自己啓発書。残業をたくさんしているけど、全然給料が上がらない、そんな悩める35歳の男性が主人公です。突然あらわれる謎のおじいさんが、ペラペラと成功への哲学を語りまくるという、暑苦しくも熱い名著です。

Amazonのレビューでは実に300人以上が高い評価をしています。お仕事や人生で行き詰まったときは、読んでみると活力をもらえるかもしれませんよ。小説形式なのでわりと面白く読むことができるんですが、小説が嫌いな人からすると、ちょっとくどいかも。

「肝にめいじておいてくれ。売れ残ったテント用の帆布を使って何をすべきか考え続けてこそ、リーバイスのジーンズを思いつくことができるんだってことを。」

思考は現実化する

著者のナポレオン・ヒルは、鉄鋼王カーネギーの発案に乗り、20年間無報酬で「成功哲学」を徹底的に研究した。カーネギーが見込んだ500人をインタビューし、彼らが成功していく過程を子細に追視。そこに共通する“思考”と“やりかた”を体系的にまとめたのである。驚くべき偉業である。この本は、なぜ「あなた」が今の「あなた」なのかをやさしく教えてくれる。不安の種を取り除き、未来を自分の思う方向に切り開いていくすべとともに。

ナポレオン・ヒルの名著です。単行本で買うと2000円以上かかるので、読み放題はありがたいですね。成功哲学(いわゆる自己啓発系の本)の元祖みたいな本です。

正直、うさんくささも否めない書籍ではありますが、ずっと昔から読まれている本なので、時間が許す方は読んでみても良いかもとは思います。ただし700ページ近くあるので、全部読むとなると相当時間がかかります。

菊と刀

第二次世界大戦中、米国戦時情報局の依頼を受け、日本人の気質や行動を研究した文化人類学者ベネディクト。日系人や滞日経験のある米国人たちの協力を得て、日本人の心理を考察し、その矛盾した行動を鋭く分析した。ロング・セラーの画期的新訳。

文化人類学者のルース・ベネディクトの名作。日本人はどんな文化を持っているのかをするどく分析したアメリカ史上初の日本文化論です。

「ご恩」とか「義理」とか「名誉」といった概念対する日本人特有の捉え方の説明が面白いです。

第二次世界大戦中に書かれた本ではありますが、非常に秀逸な古典なので、現代でも大学のテキストなどとして使われています。

シェイクスピアの作品がなぜか読み放題

とつぜん引退を宣言したリア王は、誰が王国継承にふさわしいか、娘たちの愛情をテストする。しかし結果はすべて、王の希望を打ち砕くものだった。

裕福な貴婦人ポーシャへの恋に悩む友人のため、貿易商アントニオはユダヤ人高利貸しのシャイロックから借金をしてしまう。担保は自身の肉1ポンド。商船が難破し全財産を失ったアントニオに、シャイロックはあくまでも証文どおりでの返済を迫るのだが……。「ユダヤ人には、目がないのか。ユダヤ人には、手がないのか……」登場人物の生々しいまでの真情が胸を打つ。

なぜかシェイクスピアの作品が読み放題になっています。読み放題をきっかけに、古典的名作に触れるのもいいでしょう。

カイジ

上京後、自堕落な日々を過ごしていた伊藤開司(カイジ)は、ある日金融業者の遠藤により、かつて自分が保証人になっていた借金を押しつけられる。遠藤に誘われるままカイジは負債者に借金一括返済のチャンスを与えるというギャンブル船「エスポワール」に乗り込む。

カイジ。おもしろいですよね。今のところ、3巻まで読み放題の対象になっているようです。1998年に連載が始まったので、もうすぐ20周年になります。教養として読んでおくべきだと言う人もいるくらいです。

ギャンブルがテーマの作品なので、最初はちょっとドキッとするかもしれませんが、ぜひ読んでみてください。なんでこんなに鼻がとがっているのか、そこを気にしてはだめです。

マンガで読む名作 ソクラテスの弁明

「大切なのはただ生きることではなく、善く生きることだ――」国家の認めない神々を導入し若者たちを堕落させたとして、アテナイの民主派から不敬罪で告発されたソクラテス。死刑を免れる唯一の手段は、自身の弁明のみという状況の中、ソクラテスは一切の妥協を見せず、己の信念を力強く表明する!!

古代ギリシアの哲人ソクラテス。世界史で習ったように、彼の生き様は非常に多くの人々に感銘を与えました。『ソクラテスの弁明』はソクラテスの弟子プラトンの著作ですが、それをさらにマンガにしたのが本作です。

マンガになったことで、かなり読みやすくなっています。(それでもかなり説明口調が多いですが・・・)

世界史や倫理の学び直しとして、哲学に興味を持つきっかけとして、導入の一冊にはおすすめです。

話し方入門

歴史的ベストセラー『人を動かす』『道は開ける』の著者として知られるカーネギーの輝かしいキャリアは、話し方教室の講師をつとめたことからはじまる。

アメリカの鉄鋼王デール・カーネギーの名著です。歴史上の経営者のなかでもとりわけ有名な彼が、どのようなスピーチで社会を渡り歩いてきたかが語られます。

カーネギーの著作は今でもずっとベストセラーなので、無料で読めるのはうれしいですね。ちょっと冗長な感じもしますが、そういう箇所は飛ばし読みでも良いでしょう。

まとめ

注目を集めているPrime Readingですが、現時点ではとにかく作品数が少ないです。まだサービスが始まったばかりということもあり、読みたい本がほとんど無いというのが本音です。

Amazonプライム加入者へのおまけのようなサービスなので、仕方ないといえば仕方ない。ただ、現状の作品数だと、わざわざ利用する価値は無いかなぁ・・・。本当に暇つぶしレベルですね。ちょっとだけ読んでみるか、みたいな感じです。あまりにも作品が少ないですから、ガッツリ使い倒すようなサービスでは無いですね。

ただし、これからどんどん魅力的な作品が追加されていく可能性もおおいにありますので、その点については楽しみです。現時点では様子見でも良いかも知れません。今回は、PrimeReadingを実際に試してみたというお話でした。