残業はなぜやめられないのか?残業モンスターから学んだ5つのこと

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こんにちは、嫌いなものは残業と戦争。ぽらりすです。

今日は残業モンスターさんに取材を行いましたので、その一部始終をお届けします。正直、わたしの価値観からは共感できないことも多かったですが・・・。

残業モンスターさんは、残業が大好きなモンスターです。

ついつい残業をしてしまう理由とは?残業の楽しさとは?そして残業の真髄とは。今日はそのあたりについて、深く掘り下げて聞いていきたいと思います!

残業モンスターさん、今日はよろしくお願いいたします。
今夜も残業でお忙しいところ、こころよくインタビューに応じていただきありがとうございます。

まずは、年齢と座右の銘をお聞かせください。

こちらこそよろしく頼むぞい。年齢は39歳じゃ。座右の銘は、「石の上にも三年」ということわざじゃ。

残業代

それでは、さっそく残業モンスターさんにお聞きしたいのですが、なぜ残業をしてしまうんですか?いまどき、残業を嫌がる人はかなり多いですが。

良い質問じゃな。わしが残業をする理由は5つある。

まずひとつめの理由としては、お金がたくさんもらえるからじゃな。残業は時間外労働じゃから、割増で賃金がもらえるんじゃ。こんなにウマイ話はないじゃろ?おぬしもそう思わんか?

なるほど、残業代でお金を稼ぐ、ということですね。

そうじゃ。お金がいっぱいもらえたら誰だって嬉しいじゃろ。

お金がいっぱいあれば、人生は豊かになると思わんか? おぬしだって「欲しいもの」とか「やりたいこと」があるじゃろ。

残業代でいっぱいお金を稼いだら、昔から欲しかったものを買えるぞ。残業はてっとりばやく給料を増やす手段なのじゃさあレッツ残業じゃ。

レッツ残業ですか。モーレツな勢いですね。では、2つめの理由を教えてください。

仕事ができる人に見える

2つめの理由としては、残業をしていると仕事をしているアピールができるからじゃな。

よく考えてみるんじゃ。定時にさっさと帰ってしまう人間と、夜遅くまで残ってデスクでコツコツと仕事をこなす人間。はたしてどっちが仕事に熱心な人間に見えるとお思う?

わしは断然、残業をしている人間のほうが仕事熱心だと思うんじゃ。

夜遅くまで残っていると、熱心に仕事に取り組んでいるように見えると・・・?

その通りじゃ。とりわけ、上司や後輩たちはわしのことをよくほめてくれるんじゃ。

「残業モンスター先輩、昨日も夜遅くまで残っていらっしゃったんですね。すごいですね」「残業モンスターくん、今日もがんばっているね。あまりむりしちゃだめだぞ」といった具合じゃな。

周囲に格好いいところを見せたいなら残業はマストということじゃ。夜遅くまで残っていれば、だれもわしに文句を言わなくなるし、周りからも一目置かれる存在になる。

どうじゃ、いいことばっかりじゃろ?さあ、おぬしもレッツ残業じゃ。

出ましたね、レッツ残業。それでは、3つめの理由を教えていただいていいですか?

連帯感がたまらない

うむ。3つめの理由は重要じゃぞ。耳をかっぽじって聞くように。

ちょっと想像してほしいんじゃが、残業をする人間は職場にだいたい数人はいるものじゃ。

わしの職場でも、毎日に残業する者がかならず数人はいるんじゃ。わしは、そういった一緒に残業する仲間のことを、残業フレンズと呼んでおる。残業フレンズとの連帯感は最高じゃぞ。

夜の9時くらいになってくると、この残業を乗り切ろうという一体感が自然と生まれてくるんじゃ。不思議じゃろ?

フレンズの顔には疲れも見えてくるが、それ以上に、みんなで戦っているという心地よさがわしらを強くしてくれるんじゃ。

現代人は孤独だなどと、よくニュースになったりするが、一度思いっきり夜遅くまでみんなで残業してみると良いぞ。きっと経験したことのない連帯感がその身を包むことじゃろう。わしはこれを残業ハイと呼んでおる。

おぬしにもぜひ残業ハイを体験してもらいたいのう。さあ、レッツ残業じゃ。

なるほど、残業をすると、同僚との一体感が生まれて気持ち良い、ということですね。

そういうことじゃ。どうじゃ、おぬしもわしの残業フレンズにならんか?

家に帰ってもやることがない

いいえ。わたしは遠慮しておきます。さて、つぎは4つめの理由を伺ってもいいですか?

そんなに遠慮することはないぞ。残業フレンズは多ければ多いほど楽しいものじゃ。いつでも待っておるぞ。

さて、4つめの理由は、家に帰ってもとくにやることがないから、じゃな。

どういうことです?

つまり、定時で家に帰ってもヒマなんじゃよ。

家に帰っても誰もいないし、趣味を持っているわけでもない。それなら職場で仕事に打ち込んでおるほうが、よほど合理的だと思わんか?わしはそう思う。

さっさと家に帰っても、結局ダラダラしてしまうだけじゃ。職場のほうが時間を有意義に使えるんじゃよ。仕事は山積みだしのう。

なるほど。家に帰ってもやることがないから残業をするということですね。それでは、最後です。残業をする5つ目の理由をお聞かせください。

帰れない日々

うむ。5つ目の理由は、ずばり「周りの目が気になるから」じゃな。

ここだけの話、わしの上司がなかなか帰ってくれないんじゃ。上司が職場に残っているのに、わしだけ帰るのも忍びなくてな。わしが先に帰ってしまうとなんだか申し訳ない・・・。そんな思いが募っていったんじゃ。

上司の不評を買いたくないじゃろう?そうすると必然的に上司が帰るまで、わしは家に帰れない。上司が帰るまでわしも残業するようにしていたら、いつしか、わしは残業モンスターになっていたんじゃ。

残業モンスターさんに、そんな悲しい過去があったんですね。

そうじゃ・・・。若いころのわしは、残業なんか大嫌いだったんじゃ。それなのに、わしは現実から目を背け、ついに、ついに残業モンスターになってしまった。

後悔しているんですか?

いや、後悔はしておらん。わしはもう、残業モンスターとして生きていくしかないと思っている。もはやどうしようもない。

そんな、まだやり直せると思いますよ。

うるさい!臆病な自尊心と尊大な羞恥心に飲み込まれてしまった愚かなわしを、おぬしは笑うのじゃろう?

わしは残業モンスターとして、これからも生きていく!それで良いんじゃ!!


そういうと残業モンスターはすばやくその姿を夜の闇の中に消してしまった。


・・・その後、残業モンスターの姿を見かけたものはいないという。これは遠いようで身近な話。



残業モンスター、その正体はなんなのか。正体は君の目で確かめてほしい。


※これは実話を元にしたフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。

残業

残業モンスターくんの肖像