Fateを見る順番【どれから見ればいい?】

スポンサーリンク

近年、ますます人気を増しているFateシリーズ。ソーシャルゲーム、劇場版アニメ、TVアニメ、小説、などなど、作品の世界が多方面に広がっており、一体どこから手を付ければいいのか分らないという人がかなり多くなっています。

2017年現在、Fateシリーズはもはや遊び尽くせないほどの莫大なコンテンツ量となっており「今までFateシリーズを知らなかったけど、これからFate作品を見てみたい、Fateに触れてみたい」という人を完全に置いてけぼりにしています。

Fateシリーズ

出典:Amazon商品ページ

そこで今回は、これからFateシリーズを見てみたいという方に向けて、おすすめの順番をご紹介したいと思います。

スピンオフ作品や枝分かれした外伝などが異常に多いのもFateの特徴ではありますが、今回は「ここまでわかっていればOK」という大筋の流れについてまとめてみました。

①staynight(セイバールート)
②FateZero(前日譚)
③UBW(凛ルート)
④ヘブンズフィール(桜ルート)
の順番で、基本的には問題ないでしょう。

確かにシリーズを通してみると作品数が非常に多いですが、まずシリーズの大きな流れを掴んでから、好みの作品に手を出していけば良いと思います。

この記事では、アニメとゲーム、それぞれプレイすべき順番を紹介します。ネタバレは一切ありませんのでご安心くださいませ。

Fate/stay night

Fate/stay night(フェイトステイナイト)、この作品からFateシリーズは始まりました。歴史的名作です。

Fateシリーズの根幹は、この作品で完成したといっても過言ではありません。現在ではスマホのアプリに移植されているので、手軽に楽しむことができます。

PC版

2004年にパソコン用のビジュアルノベルゲーム(アダルトゲーム)として発売されました。この作品が全Fateシリーズの原点です。

その高品質なシナリオが大きな反響を呼び、アダルトゲームとしては異例の大ヒットを遂げたのが特徴です。

成人向けのゲームではりありましたが、冒険活劇といった側面が強く、アダルトゲーム的な表現は非常に少ないのが特徴でした。(当時、こういったノベルゲームはアダルトゲームとして発表しないと売れなかった)

本作には3人のヒロインのルートが存在しており、今でもこの3人はFateの看板キャラクターとして、人気を誇っています。

  • セイバールート
  • 凛ルート
  • 桜ルート

セイバールート、凛ルート、桜ルートという、異なるシナリオが楽しめます。

ノベルゲームなので、基本的には文章を読みすすめることになります。ときおり現れる選択肢によって、その結末が変わってくるのが大きな特徴です。

Fateシリーズの原点である本作は、2004年の発売ということもあり、今では対応しているパソコンが少ないのが現状です。そのため、今からPC版を購入するのはあまりおすすめしません。

ちなみにPC版にはボイスが収録されていないので、キャラクターの声を楽しむことができません。この点は注意が必要です。

全年齢版 フェイト/ステイナイト[レアルタ・ヌア]

初代のPC版の『Fate/stay night』を全年齢版にした『フェイト/ステイナイト[レアルタ・ヌア]』がPS2で2006年に発売されました。その後、PSvitaやスマホのアプリとしても発売されています。本作にはボイスが収録されています。


全年齢対応となったことで過激な描写はなくなり、違和感のないマイルドな描かれ方に差し替えられています。PC版に存在したいくつかのシーンは差し替えられていますが、基本的なストーリーの流れは全く同じなので、ほとんど気にする必要はありません。

PC版と同様に、セイバールート、凛ルート、桜ルートが楽しめます。これら3つのルートに加えて全年齢版では、もうひとつおまけ的なエピソードが入っています。

この3つのルートをすべて遊べば、Fateシリーズの深いところまで理解することができます。

サーヴァント、聖杯、令呪、セイバーやアーチャーの正体、そして聖杯戦争の秘密、など、しばしば話題になるFateのテーマについて一気に把握することができますよ。

とりあえず本作を最後までクリアすれば、Fateシリーズの大まかな流れにはついていけるようになっていると思います。

今からプレイするならスマホ版がおすすめ

今からプレイするならスマホアプリ版がおすすめですね。セイバールートは無料でプレイできます。凛ルート、桜ルートについては、それぞれ1600円を支払うことで遊ぶことが出来るようになります。

スマホでステイナイト!Fate/stay night[Realta Nua] iOS/Android版 公式サイト


スマホならいつでもどこでも、気軽に遊ぶことができるので非常に快適です。寝転がってベッドの上でプレイするのが楽です。

ボリュームがすごいので、時間がかかる

今からFateシリーズを始めるなら、スマホアプリがおすすめと言いましたが、この作品は、ストーリーが非常に長いのが特徴です。

とにかく文章量が驚異的に多いので、読み進めるのに時間がかかります。その人のプレイスタイルにもよりますが、ひとつのルートにつき20時間弱はかかります。

3つのルートをすべてクリアするには、50時間から60時間くらいかかると思っておいたほうが良いでしょう。

フルボイスなので、声を全部聴きながら進めていくと、想像以上に時間がかかってしまうのです。こうしたこともあり、ボリュームが多くて楽しいと考える人もいますが、文章が長ったらしくて冗長であると考える人もいます。(癖のある文章がくどいと感じる人もいるようです)

スマホアプリ版であれば、無料でセイバールートをプレイできるので、一度どんな感じか試してみると良いでしょう。

時間がない人にはアニメ版がおすすめ

ゲームが苦手な人、時間のない人、せっかちな人には、アニメ版のFateをおすすめします。

セイバールート

2006年に放送されたスタジオディーンによる作品です。

ディーン版と呼ばれており、全24話でセイバールートを描いています。(一部、ほかのルートのエピソードが織り交ぜられているので、完全に原作のセイバールートを再現しているというわけではない)

Fateシリーズ初のアニメ化で、Fateのキャラクターに初めてボイスが付いた作品でもあります。この作品でキャラクターを担当した声優は、現在でもFateシリーズの第一線で活躍するなど、後のシリーズ展開に大きな影響を与えた作品なのです。

2006年の作品ということもあって、ちょっと古くさい演出が気になる箇所もありますが、全体的に非常に出来の良い作品となっています。とりわけ原作の空気感がしっかりと生きており、原作に登場する見せ場については、美麗なアニメーションで忠実に再現されています。

全24話なので、おおむね12時間程度で見終わることが出来ます。このため、原作のセイバールートをクリアするよりもやや早く見終わることができると思います。

ちなみにAmazonのプライムビデオで全話公開されています。Amazonプライムに加入している人は、プライムビデオで一気に観てしまうのが良いです。

凛ルート

凛ルートは現在、2つの映像化がなされています。凛ルートの正式名称は『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』。通称UBW。2010年の映画と、2015年のテレビ版があります。

UBWは主人公の士郎を主題にした物語でもあります。

スタジオディーンによる劇場版

まず、ひとつめが、スタジオディーンによる劇場版です。

こちらは2010年に公開されました。105分という短い上映時間もあり、かなりスピーディな展開です。

原作の凛ルートを尺に収めて映像化するにあたり、カットされている部分が多いので、この作品はあまりおすすめしません。2015年に全26話でじっくりと凛ルートを描いたアニメ版が放送されたため、あえてディーン版の凛ルートを観る必要がなくなってしまったのです。

ただし、非常に高品質なアニメーション作品であることは間違いありません。

ufotableによるアニメ版

2015年に放送されたufotableによる作品です。

ディーン版に比べると、キャラデザインが、かなり「今っぽい」印象を与えます。ディーン版をしょう油とすれば、ufotable版はデザインが塩っぽいというか、スマートな感じになっています。

全26話ということもあり、原作のストーリーを丁寧に再現しています。そして何より、作画がすごいです。キャラクターがとてもよく動くのが特徴で、背景美術も美しいので、その映像美は一見の価値ありです。

桜ルート

桜ルートについては、2017年現在、ufotableによる全三部作の第1章が公開されています。

ステイナイトのストーリーの核心にせまる桜ルート。ufotableによる美しい映像で、大ヒット上映中です。

ヘブンズフィール
出典:劇場版「Fate/stay night[Heaven's Feel]」| 第一章 絶賛公開中

第2章は2018年に公開予定です。

Fate/Zero

ステイナイト本編の10年前を描くスピンオフ作品です。

『まどか☆マギカ』などで知られるシナリオライター、虚淵玄による小説が原作です。

もともとFateの世界観を気に入っていた虚淵玄が、設定を引き継ぐ形で書いた小説がFateZeroなのですが、非常に完成度が高く、アニメ化されることになったのです。

2011年に放送され、非常に大きな反響を呼びました。制作はufotable。

時系列的にはステイナイトの本編より前の時代のストーリーではありますが、ステイナイトに関連する重要なネタバレが多いので、先に本作『Fate/Zero』を観てしまうと、セイバールートなどステイナイトの楽しみが半減してしまいます。

スピンオフ作品ではありますが、とても高水準でまとまった作品になっており(ステイナイトより万人受けしやすいような展開になっていたこともあり)この作品で初めてFateに触れたファンと、ステイナイト時代からのファンが衝突するようなことも起きたとか、起きなかったとか。

Fateシリーズのなかでは非常にわかりやすく燃える展開の作品なので、ずば抜けてとっつきやすい作品と言えるでしょう。作画もしっかりしています。ufotableの今風のデザインもヒットの要因かもしれません。

Amazonプライムビデオで見放題

Fate /Zeroについては、Amazonプライムビデオで全話が見放題です。Amazonプライムに加入している人は、一気に視聴してしまいましょう。

まとめ

個人的におすすめする鑑賞の順番は、下記のとおりです。

アニメでFateの流れを知りたい人は、こんな感じで良いでしょう。

(最初にFate/Zeroを観ても良い。ただしネタバレが多い)

  1. ディーン版のステイナイト(セイバールート)を観る。
  2. Fate/Zeroを観る。
  3. ufotable版のUBW(凛ルート)を観る。
  4. 桜ルートはスマホ版のアプリでプレイする。(劇場版を公開中だが、全三部作なので、完結まではまだ時間がかかる)

時間がかかってもいいので、Fateシリーズの世界にしっかりと浸かりたい人は、最初からゲームを楽しむことをおすすめします。

  1. スマホアプリ版でセイバールート、凛ルート、桜ルートをクリアする
  2. 必要に応じて、Fate /Zeroを観る。(より重層的な理解につながる)


さらにステイナイトの正当な続編として『Fate/hollow ataraxia』があります。もともとPCゲームとして発売されました。ファンディスクの意味合いが強いです。近年ではPSVitaなどで発売されています。

とまあ、非常に作品数が多いシリーズではありますが、まずは本編の流れを抑えれば大丈夫です。基本的にはステイナイトとFate /Zeroを押さえておけば、概ね問題ありません。

その後、プリズマ☆イリヤやApocryphaといった派生作品に手を出していくのがおすすめです。